『継続は力なり』
最近の症例ですが、
72歳の女性で一年ぐらい前に交通事故にあわれて、12胸椎を圧迫骨折。
それ以来左腰からお尻・足にかけて痛みとしびれが辛く、整形外科に行き注射などの治療を受けるも全く効果なく、鍼で何とかならないかと言う訴えでした。
現代の72歳は昔とは比較にならない程若々しい人が多いですが、この方も見かけはまだ60代と言った感じです。他には特に悪い所は無くお酒もタバコもやらないとの事でした。
ともかく施術を始める事にしました。
どれぐらいで施術効果が出るのかは、その人の持っている生命力・回復力などによりますが、今までの経験では最低5・6回は施術が必要と思われました。
施術はまず足と手のツボに全身調整の鍼(本治法)を行い、背中・腰の調整(鍼で左右のバランスを取る)、それから仙骨部を温灸で暖めて下腹部にも温灸を行いました。
このような極力軽い施術を終えて帰宅され、次の日に来院された時には「昨夜から痛みとしびれがないんです」と言って非常に喜んでおられました。
私もこれ程早く回復されるとは考えていなかったので、その効果にビックリしてしまいました。この方は今も週に1回ぐらいのペースで健康管理の為に来院されています。
人によって体質や病症が違いますから上記のような例ばかりではありませんが、経絡治療では短期で効果が上がる事がよくあります。
勿論、慢性的なものはある程度継続しないと目立った効果が見られない場合もありますが、それこそ「継続は力なり」と言う様に諦めずに施術を継続して頂く事が大切だと思います。