不妊症のはり灸

妊婦さん施術写真

~2006年11月10日付の読売新聞記事~

<<不妊治療の効果「針で」大幅改善>>

体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった不妊の女性114人に針施術を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至ったと、名古屋市の明生鍼灸院と明治鍼灸大の研究グループが10日、大阪市内で開かれた日本生殖医学会で報告した。
49人のうち4人は自然妊娠だったほか、30人は施術後1回目の体外受精で妊娠に成功したという。
不妊の専門家が集まる学会で、針施術による効果を発表するのは珍しい。
報告された114人の施術実績は、1998年2月~2006年6月に同鍼灸院を訪ねた不妊の方のうち体外受精を5回以上行っても妊娠しなかった女性のもので、施術は週1~2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボを針で刺激した。

<2002年 ドイツ・中国共同チームの報告>
体外受精(IVF)を受ける女性160人を2つのグループに分け、一方に体外受精の際受精卵を至急に戻す前後に鍼治療を実施。
もう一方のグループには鍼灸治療をせずに通常の体外受精を行った結果、鍼治療グループの妊娠率が42.5%に上がり通常治療の26.3%を大幅に上回った。

<2006年 デンマークの報告>
273例を研究対象とし、肺移植日に鍼灸治療を行わない組では22%の妊娠、鍼灸治療を行った組では36%の妊娠率となり、鍼灸治療を行った組に妊娠率が高くなった。

<2008年 アメリカの報告>
過去の7件の臨床試験のデータをまとめた鍼療法を併用した肺移植は、鍼治療をうけた群の臨床的妊娠は1.65倍高く、継続中の妊娠は1.87倍、生児分娩率は1.91倍高く、鍼治療は妊娠率の高さと関連していた。

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不妊症おきゅう施術写真

東洋医学では、不妊症の原因としてまず身体の冷えが考えられます。
体が冷えると血行が悪くなり、 身体の機能を低下させます。
もともと下半身は冷えやすいため、骨盤内の血行が悪くなることで酸素や栄養が生殖器に行き渡りにくくなり、子宮や卵巣、精巣などの生殖器の機能が低下してしまいます。
また、それが進むと排卵障害や生理不順および生理痛などを起こし、人によっては子宮筋腫・卵巣のう腫・子宮内膜症などの原因にもなりえるのです。
鍼灸の不妊治療は、まずこの冷えの改善に重点をおきます。

<経絡治療による不妊治療>
不妊症に限らず婦人科系疾患の場合は、鍼とお灸を使って全身のバランスを調整することに加えて、特に骨盤内の血液循環を促進し、ホルモンの乱れと自律神経の変調を整えることで、婦人科系の機能を正常な働きに近づけます。

その結果、冷えやむくみ等の症状が改善され、本来の妊娠力を引き出し、健康的な妊娠しやすい体質に変えていくのです。
身体を内側から温め、血流を改善し、妊娠しやすい体づくりを目指しましょう。

また、病院で不妊治療を受けている方は、体外受精の前後に鍼施術をすると妊娠率が大幅に向上します。
更に、妊娠しやすい体を作るためには、体外受精を行う数ヶ月前より施術を行い、体質を改善することをお勧めします。

 

!冷えを改善するために、施術と並行して行なっていただきたいこと!
・手足、臀部、腹部などが常に冷たいという方は、まずは適度な運動を生活に取り入れましょう。10~30分のウォーキングで体が温まる程度でも、十分効果があります。

・口から入る飲み物や食べ物は、なるべく温かいものにしましょう。
食材自体も体を温めてくれるものを多くとるようにしましょう。

・入浴は半身浴が効果的です。
ぬるめのお湯に20~30分、腰から下を浸かる半身浴は、じんわりと汗をかき、体全体が長時間保温されます。

・衣服は体を冷やさないファッションを工夫しましょう。
特に腰から下や足首から下を冷やさないように心がけると良いです。
また、きついガードルやブーツなどの体を締めつけるものは血行不良の原因になるので注意しましょう。

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逆子のはり灸

妊婦さん施術写真

逆子の状態になっている妊婦さんには以下の症状が多くみられます。

・お腹の張りが硬くなっている
・下半身に冷えがある
・下半身にむくみがある

このような状態になっていると、胎児の動きが悪くなり、逆子の状態から正常な位置に戻りにくくなります。

おださが鍼灸院の逆子治療では、逆子の灸として知られるお灸だけでなく、鍼施術も合わせて行い、妊婦さんの心身のバランスを整えていきます。鍼とお灸により、冷えやむくみが改善され、胎児の動きが良くなり回転しやすくなります。

施術に使用する鍼は、鍉鍼(ていしん)という、2.3歳のお子様にも使用する痛みを感じない鍼ですのでご安心ください。

またおださが鍼灸院では、36週目で初来院された方の逆子を多数治した経験がございますが、胎児が大きくなればなるほどお腹の中で胎児が回るスペースが少なくなり回転しにくくなりますので、28週の定期健診の時点で逆子と診断されたら、すぐに鍼灸施術を受けられることをお勧めします。

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産前・産後のはり灸

お産は、特別な異常がない限り、なるべく手を加えず自然に任せるのが最も良い方法です。

しかし、妊娠中はいろいろと体調を崩すことが多いものです。つわり、下肢のむくみ、便秘、痔、腰痛、カゼを引きやすいなど様々です。
はり灸治療で体調を整えると、そのような症状が軽く済み、安産にも
つながります。また、胎児の位置異常(逆子)にも、鍼灸は大変効果的です。

 

■安産灸(三陰交のお灸)
このお灸はお産を楽にし、赤ちゃんが元気に生まれ、
産後の肥立ちを良くするお灸です。
お母さんの体調を整え、出産時に陣痛が軽くすみます。
子宮内の胎児の環境を良くし、元気で丈夫な子供が生まれます。
三陰交アップ写真<三陰交のお灸のすえ方>
三陰交のお灸は妊娠5ヶ月を過ぎ、
胎動を感じたら始めるのが良いでしょう。
最初は3壮ぐらいから、月数が進むにつれて数を増やし、
出産目前には20~25壮ぐらいになります。

また36週を過ぎますと、
足の小指の頭にお灸をして、子宮口を開くようにし、
なるべく出産時間が短くなり、楽に出産出来るよう施術します。

知熱灸 右足小指施術写真

出産後は、血が不足して様々な症状が出ます。
古の人は産後に眼を使うなとよく言いました。
不眠、めまい、眼痛、精神不安などの症状には血を潤すような
治療をします。また、母乳の出が悪かったり、乳腺炎にも効果的です。

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